コラム ~拡がり~
4.192023
ルーペの倍率選び
ルーペの倍率は、皆様どのようにして選んでいますか?
例えば、3倍と4倍だと、4倍を選びませんか?
過去の投稿でも触れたように、2つの倍率で迷ったときは、恐らく高倍率の方をお選びになる方が多いと思います。
昨今、インターネットショッピング(EC)でご購入いただく方も多く、手に取る前に倍率を選択するケースが多くなりました。
ぜひご検討いただきたいのが、「ただ」拡大して見る(読む)ことではなく、必要な大きさに拡大して「快適に」見る(読む)こと、です。
ルーペには、「ピント合わせ」が必要で、低倍率の方がこの作業は容易です。低倍率の方が、専門用語で「焦点深度が深く」なります。
ピント合わせは、目とレンズとモノ(対象物)の距離がとても大切で、低倍率の方がこの距離を長くとることが出来ます。
その為、距離の設定を簡単に行い、楽な姿勢で読むことも可能になります。
加えて、見える範囲も低倍率の方が広いので、読書など読み進めていく作業の時は、低倍率の方が扱いやすくなります。
私たちがおすすめするのは、「見える範囲の倍率で、最も低い倍率を選ぶ」ことです。
もちろん、もう少し大きく見たい場合は、1つ上の倍率を選ぶ程度で十分だと思います。
低倍率も高倍率も、メリットがありますが、お互いがトレードオフの関係になりますので、倍率選定の際は、ぜひ頭の片隅においておいてくださいね。